他学類生でもできる! 情報科学類の計算資源を無駄遣いする方法
この記事は coins Advent Calendar の12日目の記事 (12記事目ではない) です。
とある情報科学類生はこう言いました。
大学、計算機室。こちとら学費を払っているいわば顧客やぞ、なめた環境しやがって。
― @Nymphium (http://nymphium.hateblo.jp/entry/2014/12/08/190015)
しかし、よくよく考えると情報科学類は計算機室を実に3室 (3C113, 3C205, 3C206) も有しています 。さらには、入室に情報科学類生の学生証を要求することで他学類生を閉めだしています。いえ、計算機室だけでなく情報科学類生はこのような資源を専有しています:
- 計算機室への入室権限
- coins 計算機のユーザーアカウント (計算用の高性能サーバーを含む)
- SSH でもログインできるようになります
- 情報科学類認証システム (Shibboleth) のアカウント
- sXXXXXXX@coins.tsukuba.ac.jp なメールアドレス
- https://www.coins.tsukuba.ac.jp/~sXXXXXXX にファイルを置けるように
- coins 計算機室の無線LAN (utwlan とは別モノ)
- coins VPN
- MySQL
- 月間 200 枚の印刷
- DreamSpark Premium (Windows 7/8 とかも降ってくる)
- VMWare Workstation / Fusion のライセンス
これで恵まれていなくてなんだと言うのでしょうか。非 coins として、同じ学費を払っているのにも関わらず coins 生だけがこれらを使えるのは不公平だと声を上げる他ありません。
かくなる上はなんとしても情報科学類の計算資源を使う方法を探しださねばなりません。情報科学類コンピューティング環境のページを見ると、 アカウント(計算機システム利用申請方法) なるページが生えていますね。細かいことはリンク先を見ていただければ分かるのですが、要するにそれっぽい理由があれば情報科学類の計算機を使えるようになるということです。すなわち、情報科学類の計算機室を使う科目を履修登録(これが「それっぽい理由」になります)して、お願いします!!!!!!!!!!情報科学類の計算機室に入室する必要があるんです!!!!!!!!!!!!!!!と、勢い良く申請用紙を叩きつければ情報科学類とだいたい同等の権限が手に入ります。やったね!あ、履修登録はもう消しちゃっても大丈夫です。
この手順で DreamSpark と VMWare 関連のもの以外は全部使えるようになります。最高!最高!
さてさて、早速この膨大な計算資源を活用していきましょう。手始めに Ruby 2.1.5 をビルドしてみます(Rubyist 的には絶対に必要になる作業です)。雑な比較ですがお許しください。
計算用サーバー pentas (のRAMディスク) でのビルド結果
sXXXXXXX@pentas-compa:/dev/shm/ruby-2.1.5% time make -j16 make -j16 355.36s user 36.77s system 237% cpu 2:44.87 total
手元の MacBook Air (Mid 2012) でのビルド結果
~/Downloads/ruby-2.1.5% time make -j2 make -j2 275.91s user 26.28s system 129% cpu 3:53.01 total
ああ、なんという速さ! 実に1分以上の差がついてしまいました。-j16
のような普段指定できないオプションも指定できるのが最高に気持ち良いですね。本来であればMBAもRAMディスクを立てて比較すべきな気がしますが、ここは現実的な環境で比較したということでご容赦ください(実際、pentas ではRAMディスクが用意されているので上のように気軽に使うことが出来ます)。
……活用ネタをいろいろ考えてみましたが、なんとなく不適切なものしか思いつかない上に、既に Advent Calendar にも大遅刻しているため、尻切れトンボ記事で釣りタイトルっぽくなってしまいましたがこの辺で切り上げたいと思います。皆さんも情報科学類の計算資源を活用して強く生きていきましょう。